5月26日(土)東京文化会館(小)にてソプラノ・リサイタルを行います。
<曲目>
フォーレ:愛の歌/ネル/夢のあとに/私たちの愛/歌う妖精
ビゼー:てんとう虫
メサジェ:恋は野の鳥「情熱的に」より/恵みの太陽のもとで「お菊夫人」より/恋人が二人「仮面の恋人」より
矢代秋雄:野の花の姿
越谷達之助:初恋
別宮貞雄:さくら横ちょう
團伊玖磨:紫陽花
山田耕筰:芥子粒夫人 全4章
T きれいな、きれいな、ちび鼠
U 王様、お馬で通られる
V 今は御殿で女王様
W とても不思議な緑の芽
リサイタルへ向けてその熱い思いをお聞きました。
今回のプログラミングついてお聞かせてください。
足立:前半は、デビュー直後から取り組み、最近も力を入れているフランスものをお贈りします。フランスの作曲家の中でも日本人に馴染みのあるフォーレの曲を5曲。そのフォーレと同時代の作曲家であるメサジェの曲を3曲そしてビゼーの作品を取り上げます。全体的に明るく楽しいコミカルな曲ばかりです。
メサジェはあまり知られてない作曲家ですね?
足立:そうですね。あまり知名度が高いとは言えませんが、オペレッタの分野で活躍した作曲家です。わかり易くシンプルなメロディでしかも軽やかな曲調が特徴です。それ以上軽くなったらオペラじゃなくてシャンソンになる1歩手前みたいな感じです。そういう意味では耳に馴染み易い作品と言えるかもしれません。
今回歌う3曲のうち2曲(“恋は野の鳥”、“恋人が二人”)はそういう軽やかな作品、もう1曲の“恵の太陽のもとで”はメサジェがフォーレとともに学んだ教会音楽の影響を受けた重厚な趣きのある曲です。
これらの曲を選んだ特別な理由が何かありますか?
足立:私の性格として、本当は真面目なのだけれど、ただ真面目だと受け取られたくないという思いがあって、最後に「なんちゃって」って付くような、気が楽になるような歌が歌えたらいいなあという気持ちを伝えられる曲を選んでみました。そういう軽やかさを常に持っていられるような女性でありたいという願いもこめて歌いたいと思ってます。
では、前半は肩の力を抜いてという感じですね?
足立:それが今回は全編そういう感じです!(笑)今回のメインの「芥子粒夫人」もまさに「なんちゃって」の世界です。これは、インドの童話をもとにしたお話で、ちびねずみが魔法使いに頼んで犬や他の動物、最後はお姫様に姿を変えてもらい王様にめぐり合うのですが、そこへ両親=ねずみが尋ねてきたのに驚いて池に落ちて死んでしまう。その後に咲いたのが芥子の花、というなんとも荒唐無稽なお話です。それを、山田耕筰・北原白秋のコンビが全4章30分に亘るモノ・オペラのような作品に仕立てたものです。前回のリサイタルで1章と4章だけを演奏したのですが、全4章を通して聴いてみたいという声をいただき全章を歌うことにしました。
この作品の特色を一言でお願いします。
足立:山田耕筰が様々な音楽的な要素を詰め込んだ中身の濃い作品に仕上がっていると同時に、あっけらかんとした理屈抜きの楽しさも持ち合わせた作品です。一方、いろんな役、全部で5役を演じるのですが、譜面に沿って歌っていくと自然に演じ分けられるようになっているんです。これは、聴いてくださるお客様にとっても素直に楽しめると思うし、歌っていてもとても楽しい作品だと思います。
それはお客様が聴いていて「あ、今これは犬の役だ、とか魔法使いだ」などわかるのでしょうか??
足立:そう。歌だけでなく演技も入っているし、動物の鳴き声にメロディを付けてお話を綴っていくので自然にわかるようになっているんです。
変身願望とかあったりして?
足立:そう!舞台は常に「変身」ですから!
足立さつき ソプラノ・リサイタル
5月26日(土)東京文化会館 小ホール
→ ソプラノ・リサイタルの詳細はこちらから
足立 さつき(ソプラノ) Satsuki Adachi

今回のリサイタルは日本とフランスのコラボレーションのプログラムを組みました。 

